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2021.02.19

あなたの肩こり、頚椎症が原因かも!?~脊髄症と神経根症って何が違うの?~

こんにちはオークス鍼灸整骨院です!

 

前回は肩こりを訴える疾患についてお話ししました。

今回はその中でも整形外科的疾患の頸椎症についてお話ししていきたいと思います(^^)/

 

これまでの肩こりの記事はこちら

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もくじ

頸椎症とは?

 

頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)とは?

  • 頸椎症性脊髄症の原因

  • 頸椎症性脊髄症の症状

  • 頸椎症性脊髄症の治療法

  • 頸椎症性脊髄症の予防改善のために

頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)とは?

  • 頸椎症性神経根症の原因

  • 頸椎症性神経根症の症状

  • 頸椎症性神経根症の治療法

  • 頸椎症性神経根症の予防改善のために

オークス鍼灸整骨院でできること

  • 肩こり・猫背整体

  • スポーツマッサージ

 

shoulder

 

頸椎症とは?

首は、頚椎(けいつい)と呼ばれる7つの骨により構成されています。

頚椎の加齢による椎間板の変性(老化現象)や靭帯が厚く硬くなることなどにより、頚部の痛みなどの症状が発現したものを総称して、頚椎症と呼んでいます。

 

神経根や脊髄が圧迫され、首や肩甲骨付近の痛みや、頚肩から腕や手にかけて痛みやしびれを生じることもあります。障害される部位により、頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)と呼ばれます。

また両者を合併することもあります。

 

 

頚椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)とは?

 

  • 頸椎症性脊髄症の原因

頚椎症性脊髄症とは、加齢により椎間板の変性が進み、骨がとげ状に大きくなって骨棘(こつきょく)を形成することや、靭帯(じんたい)が厚く硬くなることで、脊柱管にある脊髄が圧迫され、四肢(両方の手足)に痛みやしびれ、運動障害を生じる疾患です。

日本人は脊柱管の大きさが欧米人に比較して小さく、「脊髄症」の症状が生じやすくなっています。

 

  • 頸椎症性脊髄症の症状

・頚部の痛み

首の後ろの部分に痛みが出ます。また、首を後ろにそらしたときや重い荷物を持ったときに、痛みが生じることがあります。

 

・しびれ感、感覚異常

「左右両方の手(および足)」にしびれ感や感覚異常といった症状が生じます。

 

・手足の知覚障害

手足の知覚障害が生じ、刺激を正常に知覚できない状態(例えば何にも触れていないのに痛みが走るなど)になります。

 

・手先の細かい作業が不自由になる

ボタン掛けや、お箸の使用、字を書くことなどが不器用になる場合があります。

 

・歩行障害

つま先をひきずるように歩く(痙性歩行障害)、足を前に出しにくい、速く歩けない、歩行がぎこちなくなる、階段を降りるのが怖くなるなどの症状が生じる場合もあります。

 

・膀胱直腸障害

排泄の機能が障害されることもあります。

 

比較的若年の方であれば、かけ足やケンケンをしにくくなるなどの軽度の症状を自覚できますが、高齢者では気づくのが遅れる場合があります。

 

  • 頸椎症性脊髄症の治療法

歩行障害、手指の巧緻運動障害(こうちうんどうしょうがい)が進行する場合や、排尿障害などの脊髄症状が重度の場合を除き、まずは保存療法(頚椎カラーを用いた装具療法、薬物療法)が選択されます。また、温熱治療や牽引治療なども併用されます。さらに、痛みがコントロールできない場合は、神経ブロックを行うこともあります。

進行する頚椎症性脊髄症には、外科的療法(手術的治療)も検討されます。

 

  • 頸椎症性脊髄症の予防改善のために

予防・改善のためには、日頃の生活の中で、姿勢や首の動かし方について気をつけることが大事です。

 

【日常生活での注意点】

・頚椎を過度に前後に倒したり、回したりしない

・うつぶせの姿勢で寝ない

・長時間首を曲げた状態で机に向かわない

・背中を丸めて頚椎に負担がかかる姿勢をとらない

 

 

頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)とは?

 

  • 頸椎症性神経根症の原因

頚椎症性神経根症は、頚椎の変性(椎間板ヘルニア、骨棘形成など)により、椎間孔の狭窄が生じ、神経根が圧迫され、主に片側に痛みやしびれが生じる疾患です。

遠近両用眼鏡でパソコンの画面などを頚をそらせて見ていることも原因となることがあります。

 

  • 頸椎症性神経根症の症状

・頚部の痛み

首の後ろの部分に痛みが出ます。また、首を後ろにそらしたときや重い荷物を持ったときに、痛みが生じることがあります。

 

・しびれ感、感覚異常

主に「左右どちらかの腕から手」にしびれや脱力を伴います。

 

・神経脱落症状

首から手指にかけての知覚障害、脱力、腱反射の低下などを生じます。

 

  • 頸椎症性神経根症の治療法

基本的には自然治癒する疾患です。症状が出ないように頚椎を後方へそらせないようにし、適切な方向への頚椎牽引や症状が強いときには消炎鎮痛薬の投薬などが行われます。治るまでには数か月以上かかることも少なくなく、激痛の時期が終われば気長に治療します。

筋力低下が著しい場合や、強い痛みで仕事や日常生活が障害されている場合は、手術的治療を行う場合もあります。

 

  • 頸椎症性神経根症の予防改善のために

予防・改善のためには、日頃の生活の中で、姿勢や首の動かし方について気をつけることが大事です。

 

【日常生活での注意点】

・頚椎の過伸展(普通より伸ばされすぎてしまった状態)を避ける

 

 

オークス鍼灸整骨院でできること

頸椎症は日常生活での癖や姿勢による、首や肩回りの筋肉のコリやハリも関係してきます。

そんな筋肉のコリやハリを取り除いてあげることが重要です。

筋肉が固くなってしまう原因は、筋肉の血流が悪いことが関係します。

 

肩こり・猫背整体の手技に含まれる、「肩甲骨はがし」で肩甲骨周りの凝り固まっている筋肉をほぐし、肩甲骨の可動域を拡大することで、肩こりや姿勢不良などの改善ができます。

 

硬まってしまった筋肉を緩めたり、コリをほぐしたい方にオススメです!

心地よいリズミカルな刺激で優しく筋肉をマッサージします。優しく筋肉に刺激を加えることで血流の改善を促し、『疲労回復』『コンディション維持』に効果的です。筋肉本来の働きを甦らせたり、潜在能力を発揮させる働きがあります。強い刺激が苦手な方でも気に入っていただける手技です。

 

肩こりでお悩み方は、お気軽にオークス鍼灸整骨院 佐倉志津店・柏店にご相談下さい(^^)

 

 

  • 引用・参考文献

日本整形外科学会HP(頸椎症性脊髄症)

日本整形外科学会HP(頸椎症性神経根症)

山崎正志. 頸椎症性脊髄症・頸椎症性神経根症. 日本医事新報, 2020 / 11, 5039, p.44-45.