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その腕のしびれと肩こり、それは胸郭出口症候群かも…
こんにちはオークス鍼灸整骨院です!
前回は頚椎後縦靭帯骨化症についてお話ししました。
今回は胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)についてお話ししていきたいと思います(^^)/
これまでの肩こりの記事はこちら
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もくじ
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胸郭出口症候群の原因
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胸郭出口症候群の症状
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胸郭出口症候群の治療法
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胸郭出口症候群の予防改善のために
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肩こり・猫背整体
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スポーツマッサージ
胸郭出口症候群とは、斜角筋症候群、頚肋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群の総称になります。
圧迫部位と症状によって神経性、動脈性、静脈性の3つの型に分類されます。また原因によってもさまざまな分類がおこなわれます。
肩や腕に負担のかかる運動をすることで、神経や血管に障害をあたえ、肩・腕・手にしびれや痛み、冷感、動かしにくいなどの症状がみられます。また、これらの症状を肩こりのように感じる方もいらっしゃいます。
胸郭出口症候群は、なで肩の女性、重いものを持ち運ぶ労働者に多くみられます。症状が重い方は頭痛や吐き気などの症状を伴うことがあります。
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胸郭出口症候群の原因
上肢やその付け根の肩甲帯の運動や感覚を支配する腕神経叢(通常脊髄から出て来る第5頚神経から第8頚神経と第1胸神経から形成される)と鎖骨下動脈は、①前斜角筋と中斜角筋の間、②鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙、③小胸筋の肩甲骨烏口突起停止部の後方を走行しますが、それぞれの部位で絞めつけられたり、圧迫されたりする可能性があります。
その絞扼(こうやく)部位によって、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)と呼ばれますが、総称して胸郭出口症候群と言います。
また頚肋(けいろく)は原因の一つです。
頚肋とは胎生期の下位頚椎から出ている肋骨の遺残したものです。
上肢やその付け根の上肢帯の運動や感覚を支配する腕神経叢は、通常頚髄から出て来る第5頚神経から第8頚神経と第1胸神経から形成されますが、頚肋のある症例では第4頚神経から第8頚神経根から形成されることが多いです。
第7頚椎から出て来る肋骨の大きさは様々で、完全な肋骨で胸骨と関節を作るものから、小さくて第7頚椎の横突起からわずかに飛び出た痕跡的なものまであります。
途中で終わっている肋骨の先端からは索状の線維性組織が前方に伸びて第1肋骨の前斜角筋が停止する付近に付着します。
したがって、胸郭の中から出て上肢へ行く鎖骨下動脈は第1肋骨より更に高い頚肋あるいはそこから伸びて来る索状物を乗り越えなければならないし、腕神経叢の下位の第8頚神経、第1胸神経から成る下神経幹も押し上げられて、その上にある鎖骨との間で圧迫されます。
この鎖骨下動脈と腕神経叢の圧迫によって上肢への血流障害と神経障害を生じます。
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胸郭出口症候群の症状
胸郭出口症候群は神経障害と血流障害に基づく上肢痛、上肢のしびれ、頚肩腕痛(けいけんわんつう)を生じる疾患の一つです。
腕を挙げる動作で上肢のしびれや肩・腕・肩甲骨周囲の痛みが生じます。また、前腕尺側と手の小指側に沿って痛み、しびれ、などの感覚障害に加え、手の握力低下、手のひらの小指側のもりあがり(小指球筋)の萎縮、細かい動作がしにくいなどの運動麻痺の症状があります。
鎖骨下動脈が圧迫されると、上肢の血行が悪くなって腕は白っぽくなり、痛みが生じます。鎖骨下静脈が圧迫されると、手・腕は静脈血のもどりが悪くなり青紫色になります。
肩こりを感じて通院したことをきっかけに、胸郭出口症候群が見つかる人もいます。腕を上げたり肩を上げたりした際に、腕のしびれや脱力感を感じる場合は胸郭出口症候群の可能性があります。
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胸郭出口症候群の治療法
治療は保存療法が中心となります。温熱療法やリハビリテーションを行います。リハビリテーションでは上肢や肩甲帯を吊り上げている僧帽筋、肩甲挙筋の強化運動訓練などを行います。また症状を悪化させる上肢を挙上した位置での仕事や、重量物を持ち上げるような運動や労働、リュックサックで重いものを担ぐようなことを避けさせます。
痛みが重度の場合や、スポーツ選手などで早期にスポーツを再開しないといけない場合などには、手術療法を行うこともあります。頚肋があれば、鎖骨の上からの進入で切除術が行なわれます。それ以外では、絞扼部位が上記①,②,③のどこであるかによって手術法が異なります。
①の斜角筋間での絞扼の場合は、鎖骨の上からの進入で前斜筋腱の切離が単独で行われることもありますが、①か②かの区別が難しいこともあり、同じ切開で同時に第1肋骨が切除されることも多いです。
②の肋鎖間隙での絞扼の場合は第1肋骨切除術が行なわれますが、腋の下から進入して切除する方法と鎖骨の上から進入して切除する方法があります。
③の小胸筋の烏口突起停止部での絞扼の場合は、鎖骨下進入で小胸筋腱の切離術が行なわれます。
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胸郭出口症候群の予防改善のために
できるだけ腕や肩に負担をかけないよう、重い荷物を背負うなど負担のかかる動作や仕事はなるべく避け、症状改善に努めましょう。
疲労を感じた際には、十分な休息をとり疲労をためないように意識しましょう。また、手や腕のしびれ、握力の低下などの症状があるときには肩を少しすぼめた状態で安静を心がけてください。入浴などで体を温めることは、血液循環が促進され、疲労回復や血流低下の改善にも効果的です。日常生活の中では、重い荷物は腕が引っ張られて症状を悪化させるので、できるだけ手で持たないようにしましょう。左右の手で交互に持ったりするなど、肩に負担をかけない工夫をしましょう。
つらい肩こりの症状や疲労回復、血流低下の改善におすすめのメニューをご紹介します。
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引用・参考文献
株式会社ギミックHP Doctors File(胸郭出口症候群)
公益社団法人全国柔道整復師学校協会・教科書委員会,柔道整復学理論編,南江堂,1988,177